DL♥ロマンティックに抱きしめて。
「…。」
けれど、やっぱり親友のリサが真剣に彼を思っている以上、応援したい気持ちがあって…。
「わ…私は…リサを信じたいです。」
その私の言葉に、先生の視線が向けられた事に気づく。
けれど、そんな彼の今の表情を見るのが不安で、自分の指先だけを見つめ言葉を続けた。
「…リサの選んだ相手が、彼女を大切にしてくれる人であると…私は信じたいです。」
「…そっか。」
その後、何も話さなくなった先生を見る事は私には出来なくて、時間だけが過ぎ行く中、流れ行く景色をボーっと見つめていた。