DL♥ロマンティックに抱きしめて。
「では、名前を呼ばれた方はそれぞれのドクターの前へ…
「はいはいはい。山田さん。もう、俺ら担当者分かってんだからコッチから行った方が早くね?」
そう言って、ゆっくりと目の前に歩いてくる軽そうなドクターが一人。
――え?
「ちょっと!桐谷先生っ!その子は…!」
そんな案内係である山田さんの声を無視し、他のドクターがため息をついてる中、その人が私の前で立ち止まった。
――桐谷…先生?
たしか、リサのメールで…。