DL♥ロマンティックに抱きしめて。
「あ、リサちゃん。そろそろ出ようか。明日も実習でしょ。」
「え~。分かりました~。」
明るいリサの声が響く中、それ以上何も口にする事は出来なかった私は、渦巻く不安をただ感じるしかなかった。
目に映るは、カバンにつけたリサから貰った大切なクマのキーホルダー。
次第に遠ざかる彼らの足音。
それがまるでトンネルを歩いてるかように、煩いと感じるほど脳内に響く。
完全に酔いはさめてしまっているはずなのに。
視界がふらつき、頭が割れるように痛い。
ねぇ…先生。
貴方は…
母に起こった”あの出来事”に
関係しているの…?