DL♥ロマンティックに抱きしめて。
大きな瞳から涙を流す彼女。
一瞬にして地獄にでも突き落とされたような感覚が俺を襲う。
「…く…み?」
そっと頬に触れようと手を伸ばした。
ビクッ!
…え?
同時に体を振るわせたくみに、俺の手が止まる。
目を逸らしたその姿は、今の自分の動作に戸惑いを感じるようにも、何かに怯えているようにも見える。
「ご…ごめんなさいっ!えっと…気分が悪くなっちゃって。飲みすぎちゃったみたいです。」
そう呟き、小さな手で一生懸命涙を拭う彼女。
「…くみ?」