DL♥ロマンティックに抱きしめて。

俺はもう一度彼女の名を口にしてみた。

だが…




「俊也さんっ!明日も早く起きなきゃいけないですし、そろそろ帰りませんか?ほらっ!リサ達も帰った事ですしっ!」




無理に元気を装っているようにしか見えないその言葉。

そんな彼女をグイッと抱き寄せ、不安を消し去りたい一身で言葉をかける。



「なぁ…くみ、一体何が…

「お願いします!!


…もう…




もう帰りましょう。」




そんな俺の気持ちをさえぎり、呟いた彼女の体はカタカタと小刻みに震えていた。

< 236 / 319 >

この作品をシェア

pagetop