DL♥ロマンティックに抱きしめて。

入学してから一度も休んだ事のない学生生活。
それよりも、気合を入れて望まなきゃいけない実習なはずなのに。

罪悪感に包まれる中、ゆっくりと立ち上がり寝室へと足を運ぶ。


きっと…

先生は、今日も出勤している。


私が来ない事を不安に感じるかもしれない。



けれど…。



ベットサイドに置いてある鏡に目を向ければ、
腫れた瞼に、蒼白な顔色。
ズキズキ痛む頭を抑え、虚ろな目の私。



…こんな顔で実習なんて出来ない。



そのまま後ろへ体を倒せば、ポフッと音が鳴り、柔らかな布団が私の体を包み込んだ。


でも、

どうしてかな。


慣れているはずの布団の感触、香り、暖かさその全てに不快感を感じる。

目に映る白い天井をぼんやりと眺める。



先生…。

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