DL♥ロマンティックに抱きしめて。

~くみside~

~くみside~

*

「頑張りなさい。」

そう最後に耳に響いた言葉を最後に通話が終わった。
その後、とめどなく溢れる涙をすぐに止める事は出来なかったけれど。




―…先生に会いたい。




そう強く心に感じたんだ。

過去を受け入れ、全てを許すお母さん。
そして、何より私の恋愛を応援してくれている。



あとは…


――私が先生を受け入れるだけ。


逃げるなんて…しない。
もう、覚悟を決めなくちゃ。


歪む視界を手のひらに向ければ、その手にある携帯電話。

涙を拭い、再度その画面を見ると、着信とメールが届いていた事を知らせていた。
確認のボタンを押し、その履歴を調べる。


――10件。


それが全て先生からだと気づいた途端、胸の奥がギュッと締め付けられたのが分かった。
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