DL♥ロマンティックに抱きしめて。


…忘れなさい?


その言葉に驚きを隠せない。



「どうしても、私には納得がいかなかったんです。

先生が”母の過去”に関係しているかもしれないって事。

そうだったらと考えた時、とても辛かったです。


…だけど。」



目に映る流れる涙は止まらない。

そして、次に視界に移る光景に俺は目を疑った。



「…気づいたんです。


先生が…


誰よりも患者思いだって事に。」



柔らかくくみが笑った。



「きっと母は、分かっていると思うんです。

私が”大学病院”のドクターに恋をしてしまった事。


でも…、

ソレを応援してくれるのは、


私が好きになる男性が、

”そうである”と確信があったからじゃないでしょうか…。」

< 278 / 319 >

この作品をシェア

pagetop