DL♥ロマンティックに抱きしめて。
…忘れなさい?
その言葉に驚きを隠せない。
「どうしても、私には納得がいかなかったんです。
先生が”母の過去”に関係しているかもしれないって事。
そうだったらと考えた時、とても辛かったです。
…だけど。」
目に映る流れる涙は止まらない。
そして、次に視界に移る光景に俺は目を疑った。
「…気づいたんです。
先生が…
誰よりも患者思いだって事に。」
柔らかくくみが笑った。
「きっと母は、分かっていると思うんです。
私が”大学病院”のドクターに恋をしてしまった事。
でも…、
ソレを応援してくれるのは、
私が好きになる男性が、
”そうである”と確信があったからじゃないでしょうか…。」