DL♥ロマンティックに抱きしめて。

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シュルッと音を立てて、ネクタイを解く男らしい手。
ゆっくりとシャツのボタンを外し始めるその姿は、普段の優しいイメージとはかけ離れていて、彼のお父様である重さんに負けない程の色気が溢れ出ている。

それを先生のベットに寝かされ下から見上げている私は、煩い鼓動を感じる中、この光景を誰の物にもしたくないと心の中で思う。

向けられた視線が熱い。
何一つ言葉を発していないはずのその唇が、やけに官能的に感じる。

いつもと違う髪型に、格好。
先生を包む全ての物が彼の色気を最大限に表現しているようで。

ついつい、その姿をうっとりと見つめてしまった。


そんな私にフフと笑った先生。



「くみ…。そんなに待てない?」


!!!?


意地悪なその言葉に、あふれ出る恥ずかしさ。
けれども、それさえも刺激としてワザト使いこなす先生に溺れている私の心と体。

たまらなくなり顔を横へ向けると、



ギシ…




「あっ…。」


少しの沈みを感じ、頬に温かみを感じた瞬間、目の前には優しく微笑む先生の顔があった。
その表情とは間逆なその手に顔を”向けさせられた”と気づいた時には、もう既に唇に熱を感じていたんだ。

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