DL♥ロマンティックに抱きしめて。
~くみside~
~くみside~
*
ふんわりとした舌触り。
そして、優しい甘さに混ざる濃厚な大人の味。
「お…美味しいっ!」
つい口に出てしまったその言葉に、目の前の先生がクスッと笑った。
「ソレ気に入ったの?」
「は…はいっ!」
フフと優しく微笑む先生の姿に、すぐ隣にリサがいるにも関わらずトクンと胸が跳ねる。
それを悟られないよう、再び目の前のチョコレートケーキにホークを伸ばした。
試験が終わり、そのまま連れてこられたココはお洒落なカフェ。
女子の中で人気のそのカフェは、中々学生である立場では手が出せない、いわゆる高級カフェで。
まさか、あの時の会話を先生が聞いていたなんて。
思っても見ないご褒美に、嬉しさが溢れ出る。
「ちょっと~。くみ。そのケーキ2つ目じゃない?」
「あっ。うん!これ凄く美味しくって。」
私の目の前にあるチョコレートケーキをジロジロと眺めるリサの前には、その小さい小皿に乗せられた大量のデザート達。
「折角こんなに種類があるのに同じものを二つ食べるなんてもったいないわよ。私なんて全種類食べるつもりなんだから。」
ギラギラとする瞳を目の前のソレに向ける彼女に思わず笑ってしまった。
「フフフ。他のも少し食べたけど、何だかこれが一番好きなの。」
フォークの先に刺さる一口サイズのチョコレートケーキを眺める。
ふんわりとした優しい感触。
甘さの中に混ざる大人な味。
舌に残るねっとりとした、けれどけして嫌にならない、むしろいつまでも浸っていたい後味。
…そう…。まるで…。
「じゃあ。俺にも。」
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ふんわりとした舌触り。
そして、優しい甘さに混ざる濃厚な大人の味。
「お…美味しいっ!」
つい口に出てしまったその言葉に、目の前の先生がクスッと笑った。
「ソレ気に入ったの?」
「は…はいっ!」
フフと優しく微笑む先生の姿に、すぐ隣にリサがいるにも関わらずトクンと胸が跳ねる。
それを悟られないよう、再び目の前のチョコレートケーキにホークを伸ばした。
試験が終わり、そのまま連れてこられたココはお洒落なカフェ。
女子の中で人気のそのカフェは、中々学生である立場では手が出せない、いわゆる高級カフェで。
まさか、あの時の会話を先生が聞いていたなんて。
思っても見ないご褒美に、嬉しさが溢れ出る。
「ちょっと~。くみ。そのケーキ2つ目じゃない?」
「あっ。うん!これ凄く美味しくって。」
私の目の前にあるチョコレートケーキをジロジロと眺めるリサの前には、その小さい小皿に乗せられた大量のデザート達。
「折角こんなに種類があるのに同じものを二つ食べるなんてもったいないわよ。私なんて全種類食べるつもりなんだから。」
ギラギラとする瞳を目の前のソレに向ける彼女に思わず笑ってしまった。
「フフフ。他のも少し食べたけど、何だかこれが一番好きなの。」
フォークの先に刺さる一口サイズのチョコレートケーキを眺める。
ふんわりとした優しい感触。
甘さの中に混ざる大人な味。
舌に残るねっとりとした、けれどけして嫌にならない、むしろいつまでも浸っていたい後味。
…そう…。まるで…。
「じゃあ。俺にも。」