DL♥ロマンティックに抱きしめて。

それぞれ大変なのに、気分を切り替える術を私は知らなさ過ぎる。

大人にならなきゃ、臨機応変に出来るようにしなきゃいけないのに。


込み上げてくる何かを必死に堪える。



「っと…ごめんね、”ただ”の続きを聞かせて。」


そう言って、電話を終えた目の前の先生が携帯電話を片手に私の方へ振り向いた。




――!!!




その瞬間、目に入ってきた光景に一瞬で落ち込んでいた気分がどこかへ飛んでいき、声に出さずにはいられなかったんだ。


「クマっ!!!!」


「く……くま?」

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