DL♥ロマンティックに抱きしめて。



「わ…私、き…桐谷先生、苦手……。」



そんな消え入りそうな声がして目を向けると、頬を赤くし、明らかに何かあったであろう態度を隠しきれていないふぅちゃん。

そんな、彼女の様子を目が点にして見ているちぃちゃんと私と由香里ちゃん。


次の瞬間には…



「風香ぁぁ!!てめぇ、桐谷先生とナニしたんだぁ!」



なんて口にしながら、ちぃちゃんが彼女の両肩をこれでもかって程ゆさぶるもんだから。

あわてて私と、由香里ちゃんが止めに入ったのだけれど。


「わ…私は何もしてないよっ!た…ただ…桐谷先生が……。」


泣きそうな顔のふうちゃんが、頬を赤らめながら外した眼鏡のレンズを拭く。

そして、一呼吸ついた後、ゆっくりと話始めた。


「じ…実は…」
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