DL♥ロマンティックに抱きしめて。

長い廊下を早足で歩いていると、仮眠室へと続くドアのすぐ前でしゃがんで、子供と話をしている先生の姿があった。

とても優しい顔で微笑み、小さな子と話をしている。

そんな何でも無い姿が、私の心にトキメキを感じさせるには十分すぎて。



―…先生。



少しずつペースを落とし、先生の元へとゆっくり足を進ませた。

小さなその子と先生の声が少しずつ耳に届くような距離に来た時。


聞いてしまったんだ。








「また来るね! パパ!」





…え?




―――――”パパ”?



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