DL♥ロマンティックに抱きしめて。
―…参ったな。
無意識だろうその行動に一瞬思考回路が固まる。
目の前の彼女が困っている事は十分分かっているつもり…。
次々と込み上げる感情と煩い鼓動。
もうすでに彼女に対して”恋愛感情”があった事を認識せざるを得なかった。
―…だが、
その大きな目が次の瞬間には逸らされ、
「な…なんでもないです。心配かけてスミマセン。」
更に俺の不安を募らせる。
「な…なんでもないわけな…
「それより!先生、先程とは雰囲気なんだか変わりましたねっ!」
俺の言葉をさえぎり、空元気を見せる言葉が部屋に響いた。