DL♥ロマンティックに抱きしめて。
「でも…シャワーをお昼休みにって事は、先生、お昼ご飯は…。」
「あ~…。実を言うとまだ食べて無くてね。蒼井さんには本当に申し訳ないんだけれど…。数分でいいから時間もらえるかな?すぐに食べてしまうから!」
気を使ってくれてる彼女には悪いが、昼飯を抜きにして働き続けるのは慣れてるし、対して苦にはならない。
でもそれを実行しなかったのは、きっと俺自身がもう少し、彼女と二人っきりで過ごしたかったから。
実習としてココに来ている実習生に、学ばせなきゃいけないっていう仕事が俺にはあるのだけれど…。
「私の事は気にせず、ゆっくりと召し上がってください。」
そういう純粋な彼女の言葉に感謝と罪悪感を抱きながら、俺は買いだめしていたカップ麺の蓋を引き剥がした。
「…せ……せんせ?」