DL♥ロマンティックに抱きしめて。


「ご…ごめんなさい。私ちょっと、お手洗いに行ってきます。」

「ちょ、ちょっと!えっ!?」


慌てて声を上げるも、また沈んだ顔を取り戻した彼女は、呆気に取られてる俺を残して部屋を飛び出して行った。

ガチャリとドアが閉まる音を遠くに感じ、彼女が完全に部屋から出ていてしまった事を理解した。


「ど…どういう事だ?」


一瞬でシンと静まり返る室内。

割り箸を片手に持ったまま、暫くその場から動けずにいたんだ。

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