DL♥ロマンティックに抱きしめて。

「ありがとう。」そう告げると、フフフと笑うリサ。


でも次の瞬間には…。



「ところで。くみぃ~。あんた、まさか桐谷先生にまで目つけてないでしょうね?!」

「つ、つけるわけないじゃんっ!どうして?!リサには悪いけど…私は苦手なタイプだから…。」


き、きたぁーっ!

…桐谷先生の話題。


ドキリッと大きく心臓が跳ね、今さっきまであれこれと悩んでいた先生の事が一瞬にして吹き飛ばされた。


ちぃちゃんの事といい、ふぅちゃんの事といい。

今日一日で起こった”桐谷先生に関する事”を説明するにはもう時間が足りなさ過ぎるような。


隠してるというわけじゃないけれど、言いにくいのは事実。
リサが桐谷先生に対して、真剣に気持ちがあるって事を分かってるから尚更だ。


…って、待って。

それよりも…。


「そういえば!桐谷先生と会うのって今日の夜だったよね!?上手くいったの!?」

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