DL♥ロマンティックに抱きしめて。
時計に目をやれば時刻は明日に変わろうとしている。
いくらなんでも、実習中に自分ひとり寝坊、遅刻なんて事は避けたいわけで。
一般の開業医院とは違って、体力的にも精神的にも気の使う今の実習先。
そんな私の気持ちを察したのか、ふぅ~っとため息をついてリサの言葉が続いた。
「…分かったわ。絶対だからね!」
「う、うんっ!ごめんねリサ!ありがとう!!」
”おやすみ、明日も頑張ってね!”そう言って切れた目の前の電話をぼんやりと眺める。
―…ごめんね、リサ。
「…何から説明していいのか、わかんないよ…。」
明日、更に状況が悪化するなんて、その時の私には想像もつかなかったんだ。