DL♥ロマンティックに抱きしめて。

機械音のみが聞こえる中、彼女のその発言が周りに丸聞こえだったのに気づくには、それほど時間はかからなかった。






ちぃ…ちぃちゃあああああああんっっっ!!!!!






周りに目をやれば、少なくとも口腔外科のスペースにいる人々は皆聞こえてたらしく全員がコチラを向いて固まっている。

肝心の、先生はというと…




私が目を向けたと同時にサッと目線を逸らした。







―…え?







「桜井さあああああああああああああん!?」



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