DL♥ロマンティックに抱きしめて。
…せんせ?
私のすぐ横に立つ山田さんの声がちぃちゃんの倍以上に響く中、そんな声も届かないほど、胸の奥に広がる鈍い痛み。
ちぃちゃんがしてしまった事は、とんでもない事だけど。
でも…でも…
それより辛かったのは、俺は関係ないとでもいうような先生のあのそっけない態度。
「………。」
そ…そうだよね。
問題ばかり起こしている実習生って思われても仕方ない。
呆れられても
仕方ない…。
片思い頑張るって昨日決めたばかりなのに。
リサ、
私…
―…気持ちが潰れちゃいそうだよ。
目の奥が疼くのを感じ、それを悟られないようそっと俯いた。