DL♥ロマンティックに抱きしめて。

~蒲生side~

~蒲生side~

*

気づけば、彼女の腕を掴み、歯科器具・材料の在庫を保管している在庫室へと足を進めた。

仮眠室へとも考えたが、この時間じゃ確か他の野郎が使う予定だったはず。


俺は半ば無理矢理、彼女をその部屋へと押し込み、誰にも見られていない事を確認した後、そっとドアを閉め静かに鍵を閉めた。


「せ…せんせ?」


彼女が怯えるのも無理は無い。

出会ってまだ2日目。

彼女にすれば、



――俺はただの担当のドクター。


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