DL♥ロマンティックに抱きしめて。
『ちゃんと歯磨きしてるの?』
『やーね、この子ったら。当たり前じゃない!母さんこれでも、一度は本気で歯科衛生士目指してた時期もあるんだから。』
『ふ~ん。』
”歯科衛生士”そんな言葉を聞いてもいまいちピンとこない。
イメージでは、”歯科医院で椅子の隣に立っているお姉さん”そのぐらいにしか思ってなかった。
『普通の歯医者では抜けないの?』
そんなに困るなら家の近くででも、抜いてもらえば良いのに。
そう疑問に思ったのだが、お母さんはクスクス笑ってこう言った。
『もちろん行ったわよ。でもね、レントゲンをとって分かった事だけど、ココの親知らずは大きい神経の近くにあって、傷つけたら大変な事になるみたいなの。それで大学病院を進められたのよ。』
『ふ~ん。』