DL♥ロマンティックに抱きしめて。

それから…。

どのぐらいたったときだろうか…。

待っていた私に眠気が襲い、次第に意識が途切れ途切れになり始めた頃。






『どうして、確認もしないで処置を始めたんですか!』


『うっせ~な。お前下っ端の癖にでしゃばんなよ。』





私の座っていた席が近かったせいか、先生達の言葉が耳に届く。

目を向ければ”立ち入り禁止”の扉の隙間から見える2人の白衣姿。

きっと他の待っている患者さんには、座っている位置的に聞こえなかったんだと思うけれど。





『下っ端とか関係ないじゃないですか。どんなに慣れていようが患者のデータを確認するべきでしょう!』


『だまれよ。お前。頭に響くんだよ。』


『…やっぱり。まだアルコールが残っているんじゃないですか。』


『うっせーよ!下っ端のてめーに何がわかるんだよっ!』



バンッ!!


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