素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「大丈夫ですか?」
俺はそう言って、倒れた白浜先輩に駆け寄った。
白浜先輩は真っ青になって、身動き一つしなくて。
ただごとではないことが一目瞭然だ。
アルコールが飲めないなら、無理しなくてもいいのに。
でも、飲む状況に追いやった俺たちの責任でもある。
手首を触るとひんやりと冷たい。
まずい、低体温か。
「はやく、救急車を呼んでください!!」
俺はカウンターにいる店員に向かって叫んでいた。