素敵彼氏の裏の顔【番外編】
だが、
「大丈夫です。
こいつは、酒にアレルギーがあるだけですから」
にこやかに笑う店員。
アレルギーがあるだけって……
それは大問題じゃん。
このままでは、白浜先輩の命にも関わってくる。
「もういいです!
俺が電話を……」
そう言って携帯を取り出すが、どういうわけか圏外で。
「おいっ、橘!
何とかしろ!!
俺は犯罪者にはなりたくねぇ!!!」
俺の耳元で城内が騒ぎ立てた。