素敵彼氏の裏の顔【番外編】
だけど……
「……もう一回言えよ」
静かな隼人の声が聞こえた。
静かなのに、そのオーラは破壊的だ。
辺りが一瞬静まり返る。
「もう一回言え。
そうしたら、俺がお前を沖縄の海に沈めてやる」
だ……だから、そういうのは……
「俺のことは好きに言え。
でも、美優のことを悪く言ったら……
「隼人!もういいってば!!」
あたしはそう言って、隼人の腕を掴んでいた。
隼人のその気持ちがあれば、あたしは十分。
沖縄まで来て、隼人が悪者になる必要はないよ。
見上げた隼人は何だか嬉しそうで、あたしまで嬉しくなった。
あたしはやっぱり、隼人に夢中。