素敵彼氏の裏の顔【番外編】
淳ちゃんとは違い、オトナな斎藤先輩。
オトナな深い話をしているうちに、宿泊先のホテルに着き、あたしたちは車を降りた。
国際通りにも近いホテル。
そして、風俗街までも遠くないホテル。
今日は一泊疲れを癒して、明日からの沖縄ライフをエンジョイしようと思った。
「じゃ、俺たち遠征行くわ」
車を降りるなり、姿を消したおバカ集団。
残されたあたしたちは、ホテルの前でぽかーんと彼らの後ろ姿を見ていた。
淳ちゃんのことだから、わざとやっているのかもしれない。
わざと、隼人とあたしだけを残して行くのかもしれない。
そう思うと、心が温かくなって。
ありがとう。
淳ちゃんの背中にそう告げた。