素敵彼氏の裏の顔【番外編】
三試合目……
淳ちゃんの華麗なシュートで、準決勝進出が決まる。
喜ぶ先輩たちの横で、達也さんは肩を落としていた。
準決勝……
隼人のアシストで、先輩がシュートを決める。
そして、決勝……
真紅のユニフォームが翻り、ボールがコート内を駆け巡った。
0対0のまま試合が進み……
試合終了五秒前、彗星のようなシュートが、相手ゴールのネットを突き破った。
沸き起こる歓声。
あたしも大声で叫んでいた。
チームメンバーみんながハイタッチをし合っていた。
みんなの心が一つになった瞬間だった。