素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「美優……」
切なそうな隼人の声。
あたしは彼をぎゅっと抱きしめる。
「……しよ」
「え?」
隼人、聞こえないよ。
そんな弱々しい声じゃ。
あたしは身を起こそうと少しだけ身体に力を入れる。
あたしの上で隼人が声を漏らし、歯を食いしばる。
いつになく余裕が無くて、息を切らしていて。
それでも……
「結婚……しよう」
その言葉に、再び涙が溢れた。
あたしは絶対、離さない。
何があってもあなたに添い遂げる。