素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「でもね、嬉しかったよ」
部屋に戻る途中、淳ちゃんたちがいなくなってからあたしは隼人に言った。
「あたし、愛されてるんだなーって思って」
「当たり前じゃん」
隼人はいつもの優しい笑顔でそう言う。
この笑顔を見ると、嫌なことや不安なんて全部吹っ飛んでしまう。
あぁ、あたしはやっぱり隼人から離れられない。
「約束、忘れないでね」
隼人はそう言ってあたしに手を絡ませた。
「もう、一生離さないから」
幸せなあたしの沖縄旅行は、始まったばかり。