素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「あー、久しぶりに燃えた」
帰り道、いつもよりテンションの高い隼人と二人で帰った。
それほどまでに、沖縄旅行が嬉しいのか。
いつもクールな隼人なだけに、何だか可愛く思えてくる。
「隼人、やっぱり上手だったね」
そう言うと、
「ううん」
隼人は首を横に振る。
「フットサルってのは、チームワークが大切でしょ?
誰か一人でも欠けちゃいけない」
隼人はそう言って遠くを見つめた。
「本当に強いチームだったよ。
俺はあの人たち、嫌いじゃないな。
力任せじゃなくて、スポーツで競い合うのって何だかいいよね」