素敵彼氏の裏の顔【番外編】
河川敷では、すでに乱闘が始まっていて。
警察の来る時間までの僅かな間、無法地帯になる。
「やべっ、北高の城内だ!」
悲鳴を上げる奴らを、城内は片っ端から叩きのめしていった。
まるで一本の矢が進むように。
「お前ら、続きやがれ!!」
城内の声が聞こえて、北高集団は最高の盛り上がりを見せた。
あちこちで悲鳴が聞こえ、人が倒れる。
赤、青、紫……
他の連中は次々にいなくなり、河川敷は北高集団の白色で埋め尽くされる。
「圧勝だ」
傷一つ付いていねぇ城内が不敵に笑った時……
「に……西高が来た!!」
恐怖の絶叫が聞こえた。