素敵彼氏の裏の顔【番外編】
甘い夜の過ち
無言のまま、手をつないで歩いていた。
胸が大きな音を立てて、隼人にバレてしまいそう。
あたしはこんなにも隼人が好きで、こんなにも隼人に狂わされている。
あたしたちの横を、車がすごいスピードで追い越していった。
隼人はあたしを道路脇によせ、かばうように車に背を向けた。
そのさりげない動作に優しさを感じ、さらに隼人にのめり込んでしまう。
隼人はスマートで、手慣れているようで。
だけど、決して女遊びをしていた訳ではない。
本当に不思議だ。