素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「来たか……」
城内は呟き、鉄パイプを握る手に力を入れた。
だが、近くの北高連中は震えている。
気づいたら、闇のように黒い服の西高集団は、俺たちのすぐ目の前まで迫っていて。
所々に、白い服の仲間が倒れていた。
やべぇ……
このままじゃ、負ける!
「西高は、容赦しねぇ……
神木が……」
その名を聞いただけで、涙ぐむ後輩。
そんな情けねぇ奴らに聞かせるかのように、城内は怒鳴った。
「神木!!てめぇの相手は俺だ!
出て来やがれ」