素敵彼氏の裏の顔【番外編】




だが、奴は俺から容赦無くライターをぶんどり、慣れた手つきで煙を吐く。



やめてくれ……

これ以上馬鹿なマネはやめてくれ!

美優ちゃんがいる前で!!




そう思ったのは、俺だけではなかった。






ドカッ!!




凄まじい打撃音が聞こえ、酔っ払い神木は宙を舞った。

そして、そのまま地面に倒れこんだ。

その脇に、拳を上げた城内がいた。





城内の顔は真っ赤で。

だけど、口元がきゅっと結ばれている。




「飲ませすぎた。

茶番は終わりだ」




奴はそう言った。




< 177 / 386 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop