素敵彼氏の裏の顔【番外編】
だが、奴は俺から容赦無くライターをぶんどり、慣れた手つきで煙を吐く。
やめてくれ……
これ以上馬鹿なマネはやめてくれ!
美優ちゃんがいる前で!!
そう思ったのは、俺だけではなかった。
ドカッ!!
凄まじい打撃音が聞こえ、酔っ払い神木は宙を舞った。
そして、そのまま地面に倒れこんだ。
その脇に、拳を上げた城内がいた。
城内の顔は真っ赤で。
だけど、口元がきゅっと結ばれている。
「飲ませすぎた。
茶番は終わりだ」
奴はそう言った。