素敵彼氏の裏の顔【番外編】






次の日……





「えっ……」




隼人の驚いたような声で目を覚ます。

隼人は幽霊のように広い洗面所に立っていて、鏡越しに引きつった顔であたしを見た。





「美優……俺……」




どうやら、記憶がないらしい。

隼人は某然と鏡を見続けていた。





「気分悪いし、頭くらくらするし、喉も痛いし……」




そう言ってシャツを捲ると、隼人の脇腹には大きな痣が出来ていて。

淳ちゃんはかなりの勢いで殴ったのだろう。




「何これ……

めちゃくちゃ痛い」




珍しく、隼人は泣きそうな顔をしていた。





< 180 / 386 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop