素敵彼氏の裏の顔【番外編】





この辺りに来ると、淳ちゃんはいつも警戒をしていた。

神木がいるから、これ以上進むなと言って。

だけど、今日の淳ちゃんは警戒すらせず、大きな足音を立てて進んでいく。

向こう見ずにもほどがある。




街には人の姿こそないが、確かに気配は感じる。

そして、監視されているように、空気が張りつめていた。






寒気がする。

何だか、嫌なことが始まりそう。

あたしの本能が警告を出し、あたしは淳ちゃんの腕を掴んだ……



< 200 / 386 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop