素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「城内、何してんだ」
不意に男の声が聞こえ、淳ちゃんは足を止める。
淳ちゃんは余裕な様子だが、あたしはビクビクしていた。
気付いたら、あたしたちは囲まれていて。
いかにもといった人相の悪い西高生たちが、敵対心丸出しで睨んでいた。
ほら、言った通りだ。
「ここらは危ねぇ。
……分かってねぇのか?」
笑いながら、一歩近付く不良。
状況は昔と何も変わっていない。
淳ちゃんはちっと舌打ちをした。
そして、あたしを守るように一歩前に出て、身構えた。