素敵彼氏の裏の顔【番外編】
やっぱり隼人が好き
駅前のおしゃれなカフェに、あたしたちはいた。
こんなカフェ、高校時代には入ったことがなかった。
周りの人も、ランチタイムのOLや、おしゃれな女子大生。
グレた高校生には縁のない場所だった。
淳ちゃんは偉そうにソファーに座り、周りからの注目を集めていた。
……といっても、この店にいる人大半が、淳ちゃんになんて興味がない。
あえて言うなら、女子大生と店員が驚いたように淳ちゃんを見ただけだった。
きっと、淳ちゃんの存在を知っているのだろう。
だけど、関わったことなんてないのだろう。