素敵彼氏の裏の顔【番外編】
隼人はずっと気にしていたみたいで。
隼人にとったら、死活問題なほどショックだったようで。
あたしに謝りたいけど、謝れない。
思い出したくもないといった感じだった。
だから、あたしもそのことにはあえて触れずにいたのだ。
「俺さ、確かに道を踏み外したりもした。
でも……もう踏み外さないから。
美優を悲しませないから」
あたしを見る隼人は真剣で。
そのまっすぐな眼差しに身も心もやられてしまう。
「心配しすぎだよ、隼人は」
そんな隼人に、再び笑いかける。
「あたしは隼人の過去も含めて好き。
そんなことでくよくよしてたら、神木の彼女なんて務まらないでしょ?」
「美優……」
隼人は甘い目であたしを見る。
その目に吸い込まれるように唇を寄せ、甘い甘い口づけを交わした。