素敵彼氏の裏の顔【番外編】
マンションから少し離れた公園で、奴は足を止めた。
その身体からはめらめらと炎のオーラが燃え上がっている。
奴は昔みたいにポケットに手を突っ込んで、俺に背を向けて口を開いた。
「何しに来た」
その声は殺気に溢れていて、俺の恐怖を呼び覚ます。
「わ……悪い……」
俺の声は震えている。
「どうして家に入れた?」
「そ……それは……」
言葉に困ると、奴はゆっくり俺を見た。
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