素敵彼氏の裏の顔【番外編】
だが、
「……あァ?」
今日の橘はいつもと違う。
橘の怒りはヒートアップするばかりだった。
奴は俺の前まで来て、昔のように胸ぐらを掴み上げる。
その凄まじい力に抵抗出来ず、俺は震えながら奴の顔を見るだけだった。
「てめぇ、死にてぇんか」
久しぶりに、本気の暴言を吐く橘……いや、神木。
強がるために、
「なわけねぇだろ」
愚かなことを言う俺。
そんな俺を見て、表情一つ変えず奴は言う。
「うぜぇ。イラつく。
消してやる」
「望むところだ!!」