素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「……で。
何で、俺の実家に入れた?」
「ここだよ、ここ」
俺はそう言って、俺の頭を指差す。
「はぁ?そこは空っぽだろ」
馬鹿にするように橘が言い、俺がうるせぇと怒る。
このいつものやり取りが好きだ。
「オートロックは、このマンションの住人と一緒に入ることでクリア。
お前の家の鍵は……
空いてたな」
「え!?」
マジで驚いた顔をする橘。
そんな橘を、ニヤリと笑って見た。