素敵彼氏の裏の顔【番外編】
ほんのりと広がる甘みと、ワイン独特の苦味。
アルコールが脳を刺激して、頭がぼーっと熱くなる。
そして、感情を押さえきれず、愛しい気持ちが次々と溢れ出した。
もっと隼人に触れたい。
隼人の笑顔が見たい……。
「ねぇ、美優?」
目の前の隼人が、困った顔であたしを見ていた。
そんな隼人に我慢出来ず、彼の胸元へ顔を埋めるあたし。
隼人は一瞬硬直したが、そっとあたしの身体に手を回した。