素敵彼氏の裏の顔【番外編】




だが、



「止めたほうがいいよ?」



橘は静かにそう言った。

その言葉は穏やかだが、酷く冷たく恐ろしく思える。




「俺、そういうの、マジで嫌いだから」




そう言う橘に、




「ザコが!」




遅いかかる先輩たち。



先輩の拳が宙を掻き……

橘目がけて襲いかかる。






どうしよう。

先輩たちは、学校で一番の不良。

喧嘩にも慣れているし、負けたって話は聞いたこともない。

普通の人間じゃ、束になった先輩たちに勝てるはずがない。

いくら城内がいても、城内一人じゃ無理だ。

それに、無実の橘が犠牲になるなんて……



< 260 / 386 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop