素敵彼氏の裏の顔【番外編】




俺は目を瞑っていた。

そして、必死に祈っていた。



何かが宙を舞い、ドスっと倒れる音がした。



橘が……




橘が……!!







だが、恐る恐る目を開けた俺は、驚愕の光景を見た。



焦げ茶の髪を靡かせている正統派、橘。

彼は構えの姿勢すら取っていなくて。

でも、橘の脇には二人の先輩が倒れていて。




「くっ……中々やるな」




誰かが悪態をついた。


< 261 / 386 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop