素敵彼氏の裏の顔【番外編】
神木は俺の言葉を聞いて、ふっと笑った。
天使のような笑みだった。
「二人とも元気なら、それで良かった」
先ほどの決闘が嘘のような穏やかさだ。
この人たちは、本当に強い。
強いだけじゃない。
強くて優しい、正義の味方だ。
「俺も強くならなきゃ……」
思わずそう零したら、
「強いじゃねぇか」
城内が豪快に笑った。
「彼女を守ろうとしたその勇気、尊敬するぜ」
「彼女を大切にね」
本当に?
……ありがとうございます。
俺は、二人の伝説の男に、ずっと頭を下げていた。