素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「こう見ると、やっぱ怖いね」
美優がそう言うから、急いでゴミ箱に捨てる。
誰かに見られると誤解されるから、次の生ゴミの日に生ゴミに混ぜて捨ててやろうと思った。
それでも美優は写真を引っ張り出してきて、興味津々に見る。
「これは?」
「……達也たちと」
「これは?」
「……喧嘩の前の」
「ぷっ」
「ぷっ、じゃないし!!」
大失態だ。
こんな酷い姿を美優に見られるなんて。
だけど、こうやって笑ってくれる美優が好きだ。
「これは?」
美優が手にした一枚。
俺の記憶は、その中に引きずりこまれていった。