素敵彼氏の裏の顔【番外編】
傷んだ金髪、
光輝く無数のピアス。
制服の裾は擦り切れ、
開け放たれた胸元には龍の刺青が見える。
そして、その瞳は死んでいた。
生きる希望もなく、破壊に燃えた、昔の俺と同じニオイがした。
「悪かった、神木」
真実を話そうとする。
無駄な戦いはめんどくせぇだけだから。
「俺の彼女が……」
俺が言葉を言い終わる前に、
「女も男もねぇ。
ただてめぇをボコるだけだ」
神木が低く唸った。