素敵彼氏の裏の顔【番外編】
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俺は写真を見ていた。
写真に写っているのは、アッシュの髪をした大宮。
口を曲げ、遠くを睨んでいる。
「誰がこんな悪趣味な写真を撮ったんだろう」
思わずそう言うと、
「本当だね」
美優が笑う。
「でも、大宮さんも淳ちゃんと同じく恩人だね」
俺は頷いた。
「彼に会ったら、礼を言わないと」
だけど、彼に会う機会もないだろう。
俺は東京にいるし、地元も遠い。
俺はそう思っていた。